第一種衛生管理者の試験でよくある疑問が、「結局、何点取れば合格なの?」というものです。
結論から言うと、第一種衛生管理者は合計240点以上を取るだけでは足りません。公式の合格基準は、各範囲で40%以上、かつ合計で60%以上です。つまり、総得点が高くても、どこかの範囲で40%未満になると不合格になります。
この記事では、第一種衛生管理者の配点、合格基準、科目別の足切りライン、合格・不合格の具体例をわかりやすく整理します。
まず結論:第一種衛生管理者は240点以上+各範囲40%以上で合格
第一種衛生管理者の試験は、全44問、400点満点です。合格に必要なのは、合計点で60%以上、つまり240点以上です。
ただし、それだけではありません。第一種衛生管理者では、労働衛生と関係法令が「有害業務に係るもの」と「有害業務に係るもの以外」に分かれており、公式の合格基準でも範囲ごとに40%以上が必要とされています。
| 合格条件 | 必要ライン |
|---|---|
| 合計点 | 400点満点中240点以上 |
| 各範囲・科目 | それぞれ40%以上 |
| 注意点 | 合計点が240点以上でも、1範囲でも40%未満なら不合格 |
つまり、第一種衛生管理者は「得意科目で苦手科目を完全にカバーする」作戦が使いにくい試験です。全体で6割を取る力に加えて、苦手範囲を足切りライン以上に持っていくことが重要です。
第一種衛生管理者の科目別配点
第一種衛生管理者の試験科目、出題数、配点は次のとおりです。公式ページでは、第一種衛生管理者の出題範囲として、労働衛生、関係法令、労働生理が示されています。
| 科目・範囲 | 出題数 | 配点 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| 労働衛生 有害業務に係るもの | 10問 | 80点 | 8点 |
| 労働衛生 有害業務に係るもの以外 | 7問 | 70点 | 10点 |
| 関係法令 有害業務に係るもの | 10問 | 80点 | 8点 |
| 関係法令 有害業務に係るもの以外 | 7問 | 70点 | 10点 |
| 労働生理 | 10問 | 100点 | 10点 |
| 合計 | 44問 | 400点 | – |
第一種では、有害業務に関する範囲が入るため、第二種よりも出題数が多くなります。特に「労働衛生 有害業務」と「関係法令 有害業務」は、それぞれ10問80点分あり、合否に大きく影響します。
科目別の足切りラインは何点?
合格基準の「40%以上」を配点ごとに計算すると、各範囲で最低限必要な点数は次のようになります。
| 科目・範囲 | 配点 | 40%ライン | 最低正答数の目安 |
|---|---|---|---|
| 労働衛生 有害業務に係るもの | 80点 | 32点以上 | 10問中4問以上 |
| 労働衛生 有害業務に係るもの以外 | 70点 | 28点以上 | 7問中3問以上 |
| 関係法令 有害業務に係るもの | 80点 | 32点以上 | 10問中4問以上 |
| 関係法令 有害業務に係るもの以外 | 70点 | 28点以上 | 7問中3問以上 |
| 労働生理 | 100点 | 40点以上 | 10問中4問以上 |
ここで注意したいのは、最低ラインを超えれば安心という意味ではないことです。たとえば各範囲でギリギリ40%を超えても、合計240点に届かなければ不合格です。
実際の勉強では、各範囲で最低4割を死守しつつ、合計では7割前後を安定して取れる状態を目指すのがおすすめです。
合格・不合格の具体例
合格基準は文章だけだと分かりにくいので、具体例で確認しましょう。
例1:合計点も足切りもクリアして合格
| 範囲 | 得点 |
|---|---|
| 労働衛生 有害業務 | 48/80 |
| 労働衛生 有害業務以外 | 40/70 |
| 関係法令 有害業務 | 48/80 |
| 関係法令 有害業務以外 | 40/70 |
| 労働生理 | 70/100 |
| 合計 | 246/400 |
合計240点以上で、各範囲も40%以上なので合格です。完璧ではなくても、苦手範囲で足切りを避け、得意分野で点を積み上げられています。
例2:合計点は足りているのに不合格
| 範囲 | 得点 |
|---|---|
| 労働衛生 有害業務 | 24/80 |
| 労働衛生 有害業務以外 | 60/70 |
| 関係法令 有害業務 | 56/80 |
| 関係法令 有害業務以外 | 60/70 |
| 労働生理 | 80/100 |
| 合計 | 280/400 |
合計点は280点で十分に見えます。しかし、労働衛生の有害業務が24点で40%未満です。この場合、範囲ごとの基準を満たしていないため不合格になります。
例3:足切りは回避しているが合計点不足で不合格
| 範囲 | 得点 |
|---|---|
| 労働衛生 有害業務 | 32/80 |
| 労働衛生 有害業務以外 | 30/70 |
| 関係法令 有害業務 | 32/80 |
| 関係法令 有害業務以外 | 30/70 |
| 労働生理 | 50/100 |
| 合計 | 174/400 |
各範囲では40%ラインを超えていますが、合計240点に届いていません。この場合も不合格です。第一種衛生管理者は、足切り回避と合計点の両方が必要です。
第一種衛生管理者で落ちやすい範囲
第一種衛生管理者で特に注意したいのは、有害業務に関する範囲です。第二種にはない範囲であり、化学物質、作業環境測定、特殊健康診断、記録保存期間など、暗記量が多くなります。
- 労働衛生 有害業務:有害物質、粉じん、作業環境測定、健康診断など
- 関係法令 有害業務:有害業務の規制、特殊健康診断、記録保存期間など
- 労働生理:血液、心臓、呼吸、神経、代謝など
特に「有害業務は苦手だから捨てる」という考え方は危険です。配点が大きいだけでなく、40%未満になると足切りになるため、最低限の頻出テーマは必ず押さえましょう。
有害業務の暗記が苦手な方は、以下の記事も参考にしてください。
合格点を安定して取る勉強法
合格基準を踏まえると、第一種衛生管理者の勉強では次の順番がおすすめです。
- テキストで全体像をつかむ
- 過去問を解いて、出題形式に慣れる
- 各範囲の正答率を記録する
- 40%未満になりそうな範囲を優先して復習する
- 最後は合計7割前後を安定して取れる状態にする
「合計点だけ」を見ていると、足切りリスクに気づきにくくなります。過去問を解くときは、正答数だけでなく、どの範囲で間違えたのかを必ず確認しましょう。
過去問の使い方に不安がある方は、過去問だけで合格できる?第一種衛生管理者の正しい過去問活用法も参考にしてください。
目標点は何点に設定すべき?
合格基準だけを見ると240点でよいように感じますが、本番では緊張や見慣れない問題もあります。独学で合格を狙うなら、過去問演習では280点前後、つまり7割程度を目標にしましょう。
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 危険ライン | 合計240点前後、苦手範囲が40%ギリギリ |
| 合格圏 | 合計260点以上、各範囲50%以上 |
| 安心ライン | 合計280点以上、各範囲60%前後 |
もちろん満点を目指す必要はありません。大切なのは、苦手範囲をゼロにせず、どの範囲でも最低限の点を取れるようにしておくことです。
よくある質問
第一種衛生管理者は何問正解すれば合格ですか?
単純な正答数だけでは判断できません。第一種衛生管理者は範囲によって1問8点または10点の配点になっており、合計240点以上、かつ各範囲40%以上が必要です。
苦手科目を捨てても合格できますか?
おすすめしません。各範囲で40%未満になると足切りになるため、苦手範囲でも最低限の頻出テーマは押さえる必要があります。
労働生理は何点必要ですか?
労働生理は100点満点なので、40点以上が足切り回避ラインです。ただし、合計点を安定させるためには60点以上を目指したい範囲です。
労働生理で安定して点を取りたい方は、頻出テーマを先に整理しておくのがおすすめです。
有害業務は何問取ればよいですか?
労働衛生の有害業務、関係法令の有害業務はそれぞれ10問80点です。足切り回避には32点以上、つまり10問中4問以上が目安です。ただし、合格を安定させるなら6問以上を目指したいところです。
まとめ:第一種衛生管理者は「合計6割+各範囲4割」を意識する
第一種衛生管理者の合格基準は、合計60%以上、かつ各範囲40%以上です。400点満点なので、合計では240点以上が必要になります。
- 第一種衛生管理者は全44問、400点満点
- 合格には合計240点以上が必要
- 労働衛生・関係法令は有害業務あり・なしに分かれる
- 各範囲で40%未満になると足切り
- 過去問演習では合計7割前後を目標にする
- 有害業務を捨てるのは危険
合格基準を理解すると、どの範囲をどこまで勉強すべきかが見えてきます。まずは配点と足切りラインを押さえたうえで、過去問演習を使って自分の弱点を確認していきましょう。

コメント
コメント一覧 (11件)
[…] 何点取れば合格なのか不安な方は、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点も確認しておきましょう。 […]
[…] 勉強時間を決める前に、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点を確認して、どの範囲で何点必要か把握しておきましょう。 […]
[…] 過去問演習では、正答数だけでなく第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点も確認し、足切りになりやすい範囲を把握しておきましょう。 […]
[…] 独学で学習計画を立てる前に、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点を確認して、足切りになりやすい範囲を把握しておきましょう。 […]
[…] 「何点取れば合格なのか」が分かると不安はかなり減ります。第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点もあわせて確認しておきましょう。 […]
[…] 配点や足切りが不安な方は、先に第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点を確認しておくと理解しやすいです。 […]
[…] 配点や足切りが不安な方は、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点も先に確認しておきましょう。 […]
[…] 合格基準や足切りの考え方は、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点で詳しく解説しています。 […]
[…] 合格基準や足切りについては、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点で詳しく解説しています。 […]
[…] 配点や足切りが不安な方は、第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点も確認しておきましょう。 […]
[…] 第一種衛生管理者の合格基準と科目別配点 […]